防災事業の未来とは?
私達がこれからするべきこと
防災を真正なビジネスにする
防災事業は胸を張っていい事業です。ただし、なぜか防災はいかがわしい事業者もおおい。
それは不必要に不安を煽り、国や自治体から高額の料金を払わせようという事業者が多いから。
それが日本の防災事業を衰退させてきた原因でもあります。
そんな時代を終わらせませんか?
南海トラフ地震。首都直下地震、富士山噴火、津波。
このままでは、手遅れです。
私達一社一社のチカラは小さくても、
チカラを集めて仕組みを変えていく。
ボランティアではなく、適正な利益をとり、事業を成長させる。
それが私達の使命です。
事業としての防災とは
近年、日本では地震・台風だけでなく、豪雨や洪水、そして記録的な猛暑による健康被害など、多様な自然災害により大きな被害を受けるケースが増加しています。これらの災害は、人々の生活はもちろん、経済活動にも甚大な影響を及ぼしており、国民一人ひとりの防災・減災に対する意識の重要性がかつてないほどに高まってきました。こうした背景を受け、政府や地方自治体では、災害リスクの低減を目的とした様々な政策を推進しています。具体的には、地震や津波に強い街づくり、河川の氾濫を防ぐためのインフラ整備、熱中症対策としての緑化推進など、多角的なアプローチが取られています。また、国民や企業においても、災害時に備えた自助・共助の取り組みが強化されています。家庭では、非常食や水、懐中電灯といった基本的な防災グッズの備蓄が推奨され、企業では、従業員の安全を守るためのBCP(事業継続計画)の策定や、災害時における迅速な情報共有システムの構築が進められています。このように、国や地域社会、そして一人ひとりが協力し合い、災害に強い社会の実現を目指しているのが現在の日本の状況です。
日本各地で起こる災害
災害名 | 発生期間 | 主な被災地 | 死者・行方不明者数 | 住宅被害 |
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東日本大震災 | 2011年3月11日 | 東北地方、関東地方 | 死者19,747名、行方不明者2,556名 | 全壊121,996棟、半壊282,941棟 |
熊本地震 | 2016年4月14日 | 熊本県、大分県 | 死者273名 | 全壊8,667棟、半壊34,719棟 |
2016年台風第7号、第11号、第9号、第10号 | 2016年8月16日~8月31日 | 全国 | 死者25名 | 住宅の倒壊や浸水などの被害多数 |
2017年九州北部豪雨 | 2017年7月5日~7月6日 | 福岡県、大分県 | 死者・行方不明者42名 | - |
2018年西日本豪雨 | 2018年7月上旬 | 広島県、岡山県、愛媛県など | 死者250名超 | - |
大阪北部地震 | 2018年6月18日 | 大阪府 | 死者6名 | 全壊21棟、半壊62棟 |
2018年台風21号 | 2018年9月4日 | 近畿地方 | 死者237名 | 関西国際空港の滑走路浸水、連絡橋の不通 |
北海道胆振東部地震 (北海道ブラックアウト) |
2018年9月6日 | 北海道 | 死者42名 | 全道で295万戸が停電 3.5時間〜60時間に渡って、一切の電力供給が停止した ※参考:東京の世帯数約722万世帯 |
九州北部豪雨 | 2019年8月28日頃 | 長崎県、佐賀県、福岡県 | 死者4名 | 全壊87棟、半壊110棟 |
2019年台風15号、19号 | 2019年9月、10月 | 千葉県など | - | 甚大な被害多数 |
令和2年7月豪雨 | 2020年7月3日~7月31日 | 九州地方、中部地方 | 死者84名 | 全壊1,620棟、半壊4,509棟 |
令和3年8月の大雨 | 2021年8月11日~8月15日 | 西日本から東日本 | 死者20名、行方不明者6名 | 全壊46棟、半壊2,661棟 |
令和3年7月1日からの大雨 | 2021年7月1日~7月11日 | 西日本、東日本 | 死者15名、行方不明者4名 | 全壊295棟、半壊2,137棟 |
令和4年台風第14号および前線による大雨 | 2022年9月17日~9月20日 | 九州地方、東海地方 | 死者2名、行方不明者1名 | 全壊72棟、半壊469棟 |
令和4年8月3日からの大雨 | 2022年8月3日~8月18日 | 東北地方、北海道 | 死者3名 | 全壊29棟、半壊46棟 |
令和5年1月の低気圧に伴う大雨・強風 | 2023年1月2日~1月3日 | 北日本、西日本 | 死者1名、負傷者72名 | 全壊4棟、半壊7棟 |
能登半島地震(令和5年) | 2023年6月18日 | 石川県 | 死者1名、負傷者34名 | 全壊68棟、半壊205棟 |
能登半島地震(令和6年) | 2024年1月1日 | 石川県 | 死者245人、負傷者1,299名 | 全壊家屋は8,528棟、住宅被害は81,717棟 |
防災ビジネスの分野と市場規模
国の防災・減災、国土強靭化の分野
(2021年から5年で15兆円)
令和3年度(2021年度)~令和7年度(2025年度)の5年間の政府全体 ではおおむね15兆円程度を目途としており、国土交通省では、おおむね 9.4兆円程度とされています。
東京都が長期防災計画
(2023年で10年で17兆円)
東京都が長期防災計画「TOKYO強靱(きょうじん)化プロジェクト」を更新し、2040年代までに予定する風水害や大地震などへの対策事業費が17兆円になると明らかにした。
防災食品市場
(2024年推計278億円)
矢野経済研究所の2020年5月1日の調査によると、防災食品市場は2018年度の178億6,400万円から、新型コロナ影響下の2019年度には240億8,100万円へと拡大し、2024年度には278億3,900万円へ成長する見込みです。賞味期限(3~5年)に伴う買い換え需要や新備蓄法「ローリングストック」の導入で市場は更に拡大するでしょう。
防災情報システム・サービス市場
(9000億円/年)
行政と企業が防災・減災対策を進める上で、災害対策の計画と実行にはITの利活用が欠かせません。これには、被害状況の迅速な把握や対策の実施、土木・建築や設備の災害対策整備が含まれます。また、防災に役立つ情報システムや運用サービスの需要が高まっています。これまで官公需が中心でしたが、BCPやサプライチェーン管理の観点から民間企業の関心も増しており、市場は今後も成長が見込まれます。
防災設備・防犯設備の市場
(2024年4200億)
防災設備市場は2024年3月期に約4,200億円、防犯設備市場は約13,500億円と推定され、両市場とも今後数年間は成長が見込まれます。ただし、推計値には不確実性がある点に留意が必要です。インフラメンテナンスの市場
(5兆円/年)
インフラメンテナンス市場は災害対策、老朽化対応、新技術導入など多岐にわたり、国内で約5兆円、世界では約200兆円と推定されています。気候変動による異常気象や自然災害の増加により、耐震補強や堤防強化、情報伝達システムの構築などの投資が重要視され、市場需要の増加が見込まれます。技術革新により、効率的で持続可能なメンテナンス方法の開発が進む中、この市場のさらなる成長が期待され、国内外で注目されています。
防災用品市場
(4000億円/年)
2024年、防災用品市場は社会全体の防災意識の高まりと自然災害への備え認識により、成長が予想されます。食料品、飲料水、防災グッズ、転倒防止グッズ、懐中電灯、カセットコンロ等の需要が続き、防災アプリやIoT製品の普及が市場拡大を促します。東北地方の備蓄傾向が全国に広がり、地域特性に応じた需要も見込まれます。市場規模は2018年比20%~30%増の3,500億円~4,000億円に到達する見通しですが、変動要因もあります。市場発展には消費者ニーズの把握、革新的製品開発、効果的な啓発が必要で、企業は社会貢献を通じて成長を目指すべきです。
防災関連事業とは?
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防災用品および食品
- 安全グッズ、懐中電灯、テント、マスク、ヘルメット、毛布、簡易トイレ、工具など
- 非常食・飲料
- 家庭防災用品
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防災関連工業製品
- フロード車輌、建設機械、仮設住宅資材
- 火災報知設備・機器・器具
- 発電機、蓄電池などの非常用電源
- 耐震機材・器具、家具固定品
- 避雷針、雷サージ対策機器
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防災情報システム・機器
- 安否確認システム、位置情報確認システム
- 衛星通信サービス
- 気象・災害監視および観測
- 緊急時通信
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防災技術サービス
- 防災機器・設備の導入およびメンテナンス
- 耐震・免震工事診断
- BCP(事業継続計画)策定支援
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災害対策サービス
- 避難対策(避難所の設置・運営、避難経路の確保、避難訓練の実施など)
- 水害・津波対策(堤防の建設、排水設備の整備、ハザードマップの作成など)
- 帰宅困難対策(帰宅困難者の支援、一時滞在施設の提供など)
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その他の防災関連サービス
- 災害保険
- 感染症対策(感染症に関する情報発信など)
- 防災啓発・教育
このように、防災関連事業は多岐にわたっており、各分野が連携しながら社会の安全・安心の確保に貢献しています。
全国統合防災備蓄シェアリングプログラム
防災事業者100社会が提唱するメインプロジェクト
プロジェクト概要
全国統合防災備蓄シェアリングプログラムは、自治体間の垣根を超えた防災備蓄品および防災関連技術の共有と最適化を目指し、民間企業が主導する新たな防災対策モデルを構築することを目的としています。このプログラムにより、災害時の迅速な対応力向上と経済的負担の軽減を実現します。
背景
日本は、地震、台風、洪水などの自然災害が頻発する国です。しかし、多くの自治体が災害への備えに十分なリソースを割くことができず、リスク管理が不十分な地域も多く存在します。特に、人口減少や高齢化による国内需要の低下、建物の老朽化、地方自治体の財政力の低下が進む中、効果的な防災対策を講じることは難しくなっています。
加えて、災害時に必要な食糧、衛生用品、医薬品、避難所設営用テント、簡易ベッド、トイレ、バッテリー、照明、通信機器などの多岐にわたる備蓄品の管理も課題です。多くの備蓄品は消費期限が定められているため、計画的に消費しなければ、大量の無駄が生じます。この現状を踏まえ、防災事業100社会は知見とリソースを結集し、適切な防災対策を模索するために設立されました。
解決策
防災事業100社会は、所有権と利用権を分け、自治体単位ではなく広域で災害物資を効率的に共有するシステムの開発を提案します。従来のように自治体が災害物資を所有するのではなく、民間企業が所有し、自治体はリスクに応じた利用料を支払うことで、備蓄管理の負担やコストから解放されます。
日本を8つの広域ブロックに分け、それぞれのブロックに備蓄基地を設置します。各基地では、近隣自治体が必要とする物資を予測して保管し、災害対応ロボットを配備します。自治体は、地域の人口と災害リスクに基づいて算出されたシェアリング保険料を支払うことで、このシステムにアクセス可能になります。
このシステムのメリットは次の通りです:
- 効率的なリソース配分:各自治体で備蓄を持つのではなく、広域ブロック内で物資や設備を共有することで、過剰備蓄や不足を防ぎ、無駄のない管理を実現します。
- リスクの分散と柔軟性:広域ブロック内で備蓄を共有するため、災害が一部地域に集中しても他の地域から支援が可能です。被災状況に合わせて柔軟にリソースを再分配できます。
- 最新技術の導入:災害対応ロボットなどの最先端技術をブロック内に備え、効率的かつ迅速な災害対応が期待できます。